にゃごにゃ小学校

本家(HP)作製のネタ、あるいは記事にするには寸足らずな話を日記兼用でアップします。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 1995年公開のこの映画について、唯一印象に残っているのが、「超人気スターのキムタクに怪我でもさせたら大変と、とても気を遣った」という監督のコメント。監督と若い半シロウトの役者がそういう関係にあって、出来のいい作品を期待すること自体がはなから奇跡を待つようなものなので、食指が動いたことはこの12年間、一度もありませんでした。
 よほどのことがないかぎり、一生手に取ることなどありえない数多くの作品の一つだったのです。

 それを見てみようと思った動機は、敬愛するrakuさんがこの映画の感想を書かれていたから。いえ、この映画は見なかったことにするという評価だったんですけどね(笑)。
 ですけど、絶対見ることのない映画を、たまに敢えて手に取ってみることもなかなかの余興なのです。ついついエド・ウッドの作品に手を伸ばしてしまうにゃごにゃからすれば。そして結論から言えば、ほぼ予想に違わぬチープな映画でした。

 退屈な2時間でした。もっとも、覚悟の範囲ではあり、絶望的というほどではありません。
 そもそも、オープニングから映画のテーマには全くそぐわない、軽薄な音楽がバックに流れつつ、VFXとも呼びようのない実にへたくそな合成が、いきなり鑑賞モードの切り替えを要求します。連絡機や戦闘機の機体と、その背景の空や雲、海との合成がうまくいってなくて、ふらふらとありえないブレ方するんですよね。空襲にきたプロペラ機であるはずのグラマンは、超低空で、間違いなく音速を突破した速度で飛び去っていくし。

 どんな映画でも、作る以上は意図があるはずです。この映画、まあ監督のコメントが物語るように、若くて人気のある俳優を集めて、なまっちょろい青春友情根性物語を作って、作品の白も黒も見分けのつかない若い女性たちを呼び寄せて稼ごう、というのが意図の大部分であることは、ミエミエです。
 ただ、それだけではいくらなんでも監督のプライドというものが許さないと思うので、なにかがあったはずです。で、私が(非常に好意的に考えて)思うに、現代の若い人たちに、特攻隊員を別世界の人間として見るのではなく、同じ感性をもった同世代の若者として見て、そして理解してほしかった、ということではないかと。その意図が成功さえしていれば、実のところ、多くの観客にとって、髪が長かろうが太っていようが言葉遣いがおかしかろうが時代考証がまずかろうが、気にならないはず。実際、私はもう最初にモードを切り替えた時点で、そんなこたあ全然気になりませんでした。これを「見捨てる」ともいいますけどね、この作品に限って言えば。
 しかし、その姑息なアイデア自体がそもそも外しているのです。
 髪が短くて愛国心に燃え、規律正しく声が大きいと、いまの若い人たちには共感を持ってもらえないなんて考えているから、あんなどーしよーもないものになってしまう。特攻平和会館で、特攻隊員の残した手紙や日記に涙する若者たちの姿を見れば、そんなふうに媚びなくてもわかる人にはわかるし、わからんやつらにはどんなに迎合したって理解できっこないことが見えてくる。それは老若男女の問題でもないのです。

 まあそれでも、我慢して見つづけると、最後の頃にはそれなりに各隊員のキャラに愛着を感じるようになっていたのは確か。そして、唯一こたえたのは、出撃前夜の、「この国、いい国になるといいなあ。」という言葉。これはもう痛い。戦後の日本を作ってきた国民の一人として、ごめんなさいというしかない。
 ま、肝心の、最も罪の深い、極悪非道、道徳堕落教育に専心した日教組の連中などの耳には永遠に届かないんだろうけどね。

 ともあれ、こんな映画もあった、というのがわかったことと、見もしないで下した自分の評価が概ね正しかったことを確認出来た点で、無意味ではない2時間でした。rakuさまに感謝。

スポンサーサイト

コメント

コンバンハ ヾヾ(*^▽^*)〃〃

キャー q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p キャー
にゃごにゃさん ご覧になったんですね。(*^-^*)ウフフ♪
お忙しい中、つまらない映画にお付き合いさせてしまって本当に申し訳ありません。
もうもう本当につまらない映画だったでしょう?
まぁ、raku的には、反戦という意味を除いて、この映画について「くだらん!!」と言いたい気持ちをわかってくださる人が増えて、いい気分ではありますが。。。
σ(・・*)アタシの言いたいことをにゃごにゃさんが代弁してくださったので、(^・ェ・^)(^._.^)ウンウン全くだ!!という充実感があります。
でも確かに、最後には某かの・・・それなりのドラマはあって、そんなのでうっかりまぁまぁじゃん?と満足しそうになる自分にも情けないと思うくらい、つまらない映画なわけです。
豪華キャストで動員を狙うなら、扱う題材を「戦争」にしないでもらいたいし、戦争を扱いたいならもっと真剣に取り組んでほしいと思います。

人それぞれですから、この映画を面白いと感じる方がいてもいいわけですが、にゃごにゃさんの感想を読ませて頂いて、ほぼ同じ感想で(*´o`)ホッとしています。
今度はもっと楽しめる映画の話題にしますね(^^ゞ


たまには

こんなのもアリです。御気遣いなさらないでください。

>> うっかりまぁまぁじゃん?と満足しそうになる自分にも情けないと思うくらい、つまらない映画なわけです。
ここまでいくと、減点法で見ることはとっくに放棄しているわけですから、「まし」なところがあるとおいしく感じるんですね。
ま、最後だけ盛り上げて感動的にしておけば、拍手喝采、というアマデウスに出てきた皇帝程度の観客は、それなりの比率を占めているわけで。

>> 豪華キャストで動員を狙うなら、扱う題材を「戦争」にしないでもらい
そうですよねー。
この映画は(設定が)実話、「ローレライ」はまったくの絵空事ですが、後者の方がまじめですもんね。

>> 「くだらん!!」と言いたい気持ちをわかってくださる人が増えて、いい気分ではありますが。。。
いやー、思っててもわざわざ口に出す気にならない、その水準に達していない、というのが実態では?

いやいや、これだけ話題にできれば、それだけでも十分みた値打ちはあるかと・・・。

コメントの投稿

Name
Title
E-mail
URL
Comment
Password
※入力しないと編集・削除ができません
 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL

http://questkpax.blog51.fc2.com/tb.php/771-a32d9c9b

君をわすれない

【goo映画あらすじ引用】『君を忘れない』(きみをわすれない)は1995年の日本ヘラルド映画社製作の映画である。「THE WINDS OF GOD」「きけ、わだつみの声」「ひめゆりの塔」などと並び、終戦50周年を控えて製作された

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。