にゃごにゃ小学校

本家(HP)作製のネタ、あるいは記事にするには寸足らずな話を日記兼用でアップします。

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 私の知っているある方は、つい先日、定年退職された技術者ですが、この方は、定年という理由だけでなく、非常に落胆しているそうです。

 その理由は、その人の専門技術にあります。「ブラウン管」。

 その方は、入社まもなくから、ブラウン管一筋の技術者だったそうです。
 当然、液晶やプラズマなど、新しい技術が台頭してきて、いずれブラウン管の時代ではなくなるというのは、現場では理解していたでしょうが、それにしてもその普及ぶり、進化ぶりは十年前の予想を超えたもので、その方の会社でも、ブラウン管の技術はもはやほとんど無用の長物と化すそうです。

 その方にすれば、営々と取り組んできた自分の専門技術が時代遅れとなり、忘れ去られるのがなんとも虚しいということなのでしょう。気持ちはわからないでもないです。

 ただ、その方が定年になるまで、その技術で飯を食えた、このことについては、わが身の幸運をいくら感謝してもし足りることはないと思うのですが、どうでしょうか。
 うんと若いうちならともかく、定年まで5年とか10年という時期に、職種を転換しなければならなくなったり、場合によってはリストラにあったりという人は、いまどきざらにいます。そうしたことを考えると、最後までそれで仕事ができたということは、偶然かもしれませんが、ほんとうに恵まれているとか言いようがありません。

 一抹のさみしさ、というのはだれしも感じる境遇ではありますが、彼の落胆ぶりは、そうした自分の巡り合わせのよさにはまったく思いが至らず、自分のなしてきたことに対する執着だけが残って、自分の心を沈ませているとしかいいようがありません。

 人間、不幸なときも幸福なときもあるでしょうが、客観的に自分の幸福を評価できず、マイナス面ばかりにとらわれると、自ら運命を悪くさせていくようなものです。

 私たちは、自己満足と言う意味ではなく、自分の「与えられているもの」について、客観的に評価し、感謝すべきは感謝しなければならないと思うのです。

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コメント

御意♪

まさに仰る通りですね。
にゃごにゃさんのそのお知り合いの方も、早く次の"何か"を見つけたり感じられたらいいですね。

きっと、仕事にかけていた情熱とか
思い入れとかが大きいと、そういう焦燥感みたいな寂しさも増すのかもしれません。

σ(・・*)アタシは仕事のことより、一人で子育てをしてきましたから(正確には祖父母もいるし、一人じゃないんですけどね)
子供が離れていった後・・・・
たぶん、その方と同じようになってしまうような気がします。
だから、スペイン語を始めたり
コンガに夢中になったり、とにかく何か持っていないと、と思っています。が、将来の不安から逃避しているだけなのかもしれません。
とりあえず、大病をしたので、「元気ならいい」ということでf(^^;) ポリポリ

依存

>> きっと、仕事にかけていた情熱とか
>> 思い入れとかが大きいと、そういう焦燥感みたいな寂しさも増すのかもしれません。

さすがrakuさん、核心を捉えられておられますね。
思い入れと同時に、心理的に依存しているのだと思います。この仕事あっての自分、この技術こそ自分の存在意義、みたいな。

>> 子供が離れていった後・・・・
>> たぶん、その方と同じようになってしまうような気がします。
そういう母親もきっと多いでしょうね。
rakuさんにその心配はなさそうですが。

一番よくないのは、子離れできずにその結婚相手にあれこれ口出しする親かもしれません。

>> とりあえず、大病をしたので、「元気ならいい」ということでf(^^;) ポリポリ
一病息災というか、心の面でもその方がバランスがとれて、かつ丈夫だと思います。

結局、人も羨むこの世の成功者、って、心の面では結構悲惨ですよ。妬みとか一切抜きでね。

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