にゃごにゃ小学校

本家(HP)作製のネタ、あるいは記事にするには寸足らずな話を日記兼用でアップします。

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 先日、産経の朝刊(9/15付)で気になる記事を目にしました。それは、現在公開中の映画『出口のない海』をとりあげた「回天があった事実を知ってほしい」と題する映画紹介のものでした。

 この中で、市川海老蔵氏のこんなコメントがありました。「回天は、外から鉄製のふたを回して閉めるので、中から出られない。その感覚は何ともいえない。」
 そうでなくても窮屈で、しかも敵もろとも自爆する特攻兵器。それだけでもなんとも非人道的な存在ですが、それが、内側からは開けられず、一度入ったら最後、閉じ込められてもう出る手段がない。考えただけでも恐ろしい話です。

 しかし、私は、正直「そんな馬鹿な」と思いました。
 出撃しても、結局敵にたどり着けない場合もあるだろうし、故障の可能性もあります。また、わざわざそのように心理的に、耐えがたい構造にする必然性がどこにもない、と思えたからです。

 そこで調べてみると、いくつか資料はありました。ここで二つ、紹介します。

まず、松山大学の田村氏の記事

 ここには、以下のように記載されています。

ハッチ(hatch=船の甲板の上げ蓋【ぶた】のついた昇降口)は、外側と内側にあったが、開閉するハンドルは内側にだけついており、外側にはなかった。従って、搭乗員は、乗艇してから自分でハッチを閉めることになる。

 これだと、外からの救出ができないという欠陥があるにせよ、兵士本人の意思で内側から開けられます。これが当然の設計だと思います。

さらに決定的な記事が、産経の「正論」誌を出典として、ありました。

歪曲された番組

 その疑問とは、テレビ番組で、“「回天」のハッチは外から閉める。よって閉められたら泣いても叫んでも開けてもらえ ない”というように強調しているのを見たことがあったからだ。
 これについて、小灘さんは、《それは、まったく事実に反する説明なのです。「回天」の、上下二か所のハッチのハンドルは内側にだけついていて外側にはないのです。いま片岡さんのいわれたような番組は、私の知る限りでは昭和五十九年(一九八四)からのように思います。「回天」事故でこのハッチから乗組員が脱出したケースを私は何度か知っています。私がテレビ関係者に説明したのは平成十年のことです》という。
 「回天」のなかへ善玉人間が閉じ込められる、というような悲劇性強調番組やドラマは数多い。このハッチの件も、番組担当者は知っていたが、まっとうでは番組は面白くない、と考えてわざと真相を曲げて制作したのかもしれない。


 またぞろ左傾マスゴミかと嫌になりますが、問題は、市川氏のコメント通りなら、この映画自体がその歪曲をそのまま採り入れていることになることです。すでに実物がアメリカから返還され、靖國神社の就遊館にあります。映画の製作にあたって、それを見ていないはずはないと思います。にもかかわらず、そうした設定で映画が製作されているとすれば、これは意図的なものとしか解釈できません。

 戦争ですから、悲惨なことは数々あり、人間の醜さもいたるところに見られたでしょう。しかし、そのことと、事実を歪曲してまで悲惨さを強調することは別であり、そうした行為に一体どういう価値があるというのでしょう。
 悲惨であればあるほど、できるだけ正確に真実をみつめ、そこから学ぶべきことをすくいあげることこそ重要なはずです。当時の苦しい状況下にあった人々の、その中でもゆずらなかった人間らしさや良心を否定すれば、戦争を否定したことになると考えているのでしょうか。

 いずれにしても、やはりマスゴミと左には、どうしようもない品性の下劣さと卑怯さ、人を見下した態度、そして頭の悪さがつきまといます。彼らに共鳴する日本人が、一定数いることも不思議でなりません。

 なお、上記の件は産経にメールしましたが、まだ回答はありません。

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コメント

映画のタイトル的には、

>外から鉄製のふたを回して閉めるので、中から出られない
皮肉なことに、見事合致しているわけですね。

ハッチですが、上部ハッチ一箇所構造の物もあるみたいですけど、
これは「出口の有無」とは関係ないですかね?

タイトル

>> 映画のタイトル的には、…皮肉なことに、見事合致しているわけですね。

おお、言われてみれば。今気づきました。さすが映画の女王、小夏さんです。

>> ハッチですが、上部ハッチ一箇所構造の物もあるみたいですけど、
>> これは「出口の有無」とは関係ないですかね?
というか、外から閉める、というのは下部ハッチのこととごっちゃになっているのでは、という説もあるようです。
ただ、下部ハッチのないモデルもあるとかないとか。しかし、下部ハッチは母艦(潜水艦)との交通筒のはずで、これがないと搭乗できないはずなんですけどね。

敗戦後、相当がんばって、設計図とか破棄したんでしょうか、この程度のことも正確にわからないとは。いや、わかっていてちゃんと報道されていないだけかな。

もう一丁

昨日書店で、横山秀夫原作の「出口のない海」を立ち読みしたのですが(買わないのかいっ!)、その中に「脱出手段は一切ない」という一節が。あと、「1型は脱出装置なしと知っていたが、2型で改良中と聞いていたのに、なんてこった!」(←完璧うろ覚えです)というフレーズもありました。
一冊の書物として出版するわけですから、綿密な取材のもとに著したとは思うのですが、果たして真相はどうなのか、、、。私も真剣に気になってきました。

1型と2型

おお、さすが小夏さん。
立ち読みでそこまで情報収集されるとは、諜報部員並(?)。

製造の簡略化で途中からハッチが減ったという話もあるし、なかなか真実は闇の中ですね。
嘘をついている人、ほんとのことを言っている人、半分だけ本当のことを言っている人、いろいろいそうですね。

ここはひとつ、真相究明委員会を設立しましょうか(笑)。

情報ありがとうございました。真実までもう一押し!かな。

ε=ε=ε=(┌ ・_)┘タッタッタッ

にゃごにゃさん (* ^-^)ノこんにちわぁ♪
JJさんにこの話題をふっていただいたので大喜びで飛んできました♪
ソース記事に目を通す時間がないので
さわりの部分だけ・・・・
回天は、ハッチは二つ
試作までにはいろいろな話がありますが、人道的に人間魚雷の扱いをどうしたものかと何度か却下されていた作戦でした。
でも戦況の悪化と共に、そんなこと言ってられなくなり、当時奇襲作戦としては米軍も気付かない攻撃パターンだったので、捨て身で実行することに。。。
そのあたりの背景や戦争教育が基盤にあるので
外からの救助など必要ないことでした。何かの事故で起爆させられない場合は自害しろ、と。。
銃だったり青酸カリだったりと言われています。
だからハッチは閉じ込め仕様でいいわけですが
実際は自分ではしごを上り搭乗、自分で開けて自分で閉める(下部のハッチより)
上部ハッチは1型2型での違いがあるかもしれませんが、模型などでは上部には無いものもあります(謎)
1型2型の進化は別のところに着眼していたようです。
(´-`ハァー 長くなりそうなので、いずれσ(・・*)アタシのブログで・・・

と言って、本当に記事になるまでどれくらいの時間がかかることやら・・・
カエル物語のエンディングもまだですし(;^_^A

真打ち登場!

おお、rakuさんすごい。

私の方はもう調べようがないので、ぜひともよろしくお願いします。

ちなみに、ハッチが二つ、というのは私は勘違いしていたかも。上のハッチが二重構造になっている、と思い込んでたんですが、上一つ、下一つのことだったんでしょうか。最初に引用した記事で、『ハッチは、外側と内側にあった』とあったので、上のハッチが二重構造なのかと。

ますます深まる謎。あ、謎はrakuさんお得意ですね(笑)。期待してます。

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