にゃごにゃ小学校

本家(HP)作製のネタ、あるいは記事にするには寸足らずな話を日記兼用でアップします。

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 田中宇(さかい)氏が書かれている、国際ニュース解説という サイトがあります。私はずいぶん以前から読者で、それなりに国際社会の実情や裏側の情報を与えてもらって来ました。

 しかし、ただで記事を配信してもらって言うのも気が引けますが、ここ数年、記事の内容がどんどん劣化して的外れになって来ています。正直、以前のように「ほほお」と感心することはまずなくて、最近では「何言ってんだろうな」と呆れることの方が多くなっています。

 氏の分析にはいくつか特徴があるのですが、まず、なんでもかんでも計算ずくの陰謀だか政策だかにしてしまうこと。人間、どんなに優秀な人でも山ほど予期せぬ誤算というのはあり、策士策に溺れるという言葉もあるように、自分の仕掛けたことが、思いがけない結果になり、制御不能となることなど、歴史を見ても日常茶飯です。
 しかし氏は、一つ一つのできごとについて、なんとか結びつけて、その背後にある「(邪悪な?)意図」を紡ごうとしています。これは、かなり無理が多い。為政者は神ではないのです。

 例えば、氏はアメリカが一貫して覇権を放棄し、他の国々に分散委譲しようという方針で外交と政策を進めている、と信じて疑いませんが、それこそ木を見て森を見ない論法。アメリカはその強大な覇権を放棄する気などさらさらない、しかし、思惑と違って、国力は弱体化の方向に流れ始めている。なんとか食い止めようと、かつて見られなかったような恫喝外交にまで及んでいるのが実情です。

 それから、いわゆる「左翼たちが大好きな国々」に異常に甘い。彼の記事を読んで行くと、中国はなんとか日本と関係を改善し、協調して仲良くアジアのリーダーの役割を分担していこうと考えている、などと平気で解説してあります。あの中国の露骨な覇権主義、恫喝外交が感じられないだけでも国際関係を論じるのには完全に失格者であることが明白ですが、彼は中国のそうした恫喝行為に対する日本政府の対応、つまりは中国に膝を屈しない対応に対して、「中国は日本に歩み寄りのサインを見せているのに、中国との仲を悪いままにしたい小泉首相はその好意を踏みにじるようなリアクションで応じた」みたいな解釈をするのです。
 同様に、最新の記事では、イスラエルが内外 でマスコミや大学教授などの言論に圧力をかけて世論を誘導している、というようなことが書かれていますが、同様の手法として、なんと、日本での拉致問題に取り組む人達の活動を挙げています。

 日本国内で、イスラエル右派のやり方を学んだのではないかと思えるのは、北朝鮮の拉致問題に取 り組む勢力の中の一部である。拉致問題に取り組む団体の活動家から脅しを受け、記事の論調を書き直させられたという、数人の雑誌編集者や記者から話を聞いたことがある。

 まあ、どこの記者から聞いたのか、という問題もありますが(笑)、それをいうなら真っ先に中国、そして朝鮮総連など北朝鮮でしょう。そのおぞましい活動は、つい先日、産経新聞が連載特集していた通りです。話がまったくあべこべです。

 最初の頃、氏は、海外の秀逸な記事からの情報収集を主体にしていて、その内容を紹介してくれていました。この頃は、実際貴重な、あるいは有用な情報が多かったです。
 ところが、次第に氏自身の分析を前面に押し出すようになって来て、記事はそれに伴いどんどん劣化していき、著しく信頼性を欠くか、偏向したものになっています。氏自身の記者としての資質の問題なのか、それとも上記の対中国や拉致問題関連の論説から想像されるような、別の思惑があるのか。

 どうしても単なる「過失」には見えないため、私はこうした感想を氏に寄せることはしていません。
 気になるのは、もとからの読者が、こうした氏の記事の劣化をちゃんと把握しているかどうかです。
 驚くべき深層を教えてくれる、なんて推薦文を載せているサイトもあり、うかうかといまだに「隠された真実」を伝えていると考えていると、とんでもないところに連れていかれ兼ねません。
 非力な私でも、警告を発せざるを得ないと感じるゆえんです。

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コメント

たまにですが私も拝見しています

記事

>> たまにですが私も拝見しています
参考になりますか?

なんか

発言力のある陰謀論者ほど性質が悪いものはないですね。
イスラエルの引用なんか完全に立場が逆ですし。

いやな動き

>> 発言力のある陰謀論者ほど性質が悪いものはないですね。
それなりのバリューを認められつつありますからね。ぼちぼち失速することに期待しています。
それにしても、あっち側の人達って、なんでこんなに捏造・歪曲・偏向が好きなんでしょうね。
「品格」ゼロのひとたちばっかり(ため息)。

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