にゃごにゃ小学校

本家(HP)作製のネタ、あるいは記事にするには寸足らずな話を日記兼用でアップします。

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 アメリカからのインターン生、ジョーダン君(仮名)が、急性虫垂炎(いわゆる盲腸)で緊急入院しました。

 そもそも一週間くらい前から具合が悪かったのをがまんしていたらしい。
 だれだって、不慣れな、ましてや外国の地で医者になんかかかりたくない(まあにゃごにゃの場合は地元でも嫌ですが)ので、ついつい我慢し過ぎたのでしょう。
 昼すぎにPHSが鳴って、「今伊丹の病院にいて、午後から盲腸の手術をすることになりました。立ち会いの人に来てもらわなければならないそうですが、だれか来られますか」との内容。この日はたまたま在宅で作業していましたが、会社からのメールで、彼の出社が午後からになるというのは知っていました。しかし、病院にいっているとは知らなかった。

 急な話で驚いたのは彼自身も同様だったようで、診察を受けにいったらそのまま入院、その日のうちに手術といわれたそうです。ということは、重症に違いありません。

 病院に着いたのは2時前。担当医のK先生は、別の人の手術中で、それが終わり次第、状況を説明の上、ジョーダン君の手術を行うということでした。
 ジョーダン君は、みたところいたって元気で、それほど痛むわけでもない、といっています。しかし、わざわざバスで病院まで来たということは、辛かったに違いありません。アメリカの両親には連絡済ということだったので、あるいは両親に強く勧められて受診を決心したのかも知れません。
 もしかして、盲腸ではなくもっと深刻な別の病気では、とも危惧しましたが、看護婦さんがきて、お決まりの「ひげそり」をカーテンの向こうで始めたので、やはり盲腸のようだな、と一安心。

 一時間半ほど待って、K先生が登場。
 レントゲンや超音波の診断では、一部組織が破れて腹膜炎を併発しているという、けっこう深刻な状況らしい。虫垂もかなりおおきく脹れあがっており、とても薬品で散らせるレベルではなく、急ぎ手術することしかないということでした。

 ジョーダン君は、病院のスタッフもびっくりするくらい日本語が上手で、コミュニケーションにまったく問題はありません。その点では本人も安心なわけで、余計なことながら、現地にいけば言葉も上達するだろう、などと安易に見切り発進する留学生たちには、「語学力は身を守る」とちょっと声を大にしていいたいところです。
 それはともかく、それでも異国の地で手術を受ける不安とストレスはやはり大きいに違いなく、先生の説明の途中から、少し貧血気味になってきたジョーダン君でした。

 手術は、局部麻酔で1時間。ただし、炎症の状況によっては全身麻酔をして大腸の一部切除も必要な場合がある、ということで、その場合は3時間以上かかるそうです。
 手術の間、彼のアパートにいって、入院の準備をしようかと思いましたが、できれば立ち会ってほしい(といっても待合室で待つだけですが)ということなので、手術が終わるまで待つことにしました。

 待合室ではほかに一組、4人ほどの家族連れも身内(父親らしい)の手術を待っていました。状況からすると、大手術だがそれほど困難なものではない、という感じで、不安に押し潰されそうな雰囲気でなかったのは、ひとごとながら気が楽でした。これで家族の絆が強まるなら、むしろ災い転じて福かも、などと勝手な感想を抱いたりする無責任だったりします。

 ジョーダン君の手術は予定をオーバーしてちょうど1時間半。どうやら全身麻酔の手術はまぬがれたようですが、手術室から出てきた彼は、痛そうに顔をしかめています。う~ん、やっぱり身体を切られるのはなかなか大変そうです。当り前なんですが、麻酔もかけるのだし、と安易に考える部分もあるのが本人以外の人のありがちな発想。
 病室に戻ってから聞いてみると、手術中は麻酔で痛くなかったが、終わってから麻酔が切れ始めて痛み出した、ということでした。看護婦さんに確認すると、痛み止めがもらえるそうなので、もうすこし辛抱するように、と励ましました。
 実はにゃごにゃは、手術どころか入院すらしたことがなく、それがどんなに心細いか、あるいは退屈だとか辛いとか(もちろん人によって、病気によって違うでしょうが)、いまいち想像力に欠ける部分がありますが、それ以上に、初入院・初手術をあの若さで、しかも異国の地日本で、それも突如言い渡されて経験することになったジョーダン君の心境は、正直想像に余ります。
 実際、両親のことを何度も気にしていたので、心細かったのには違いなく、逆に国のご両親もさぞ心配だったと思います。

 ばらくして先生から声がかかったので、ジョーダン君はベッドに残し、いろいろ状況を伺いました。
 炎症は予想以上にひどく、虫垂は見たこともないほど(直径24mm)脹れあがっていて、腹膜炎の症状になっていた。ただ、膿が破裂して広がる事態は避けられていて、まわりの臓器はいたってきれい、その意味ではとてもラッキーだったとのこと。
 説明の際に、金属のお皿に入れられた、ジョーダン君の虫垂を見せてもらいました(というより有無をいわせず見せられた ^^;;)。よく映画やテレビではあるシーンですが、実物を見るのは初めて。私のようなシロートにとっては、単なる好奇心は満たされますが、モノを見せられてもあまり状況はわかりません。それでも見せるのにはそれなりに理由があるのでしょうが、なんとなく、捕った鼠を自慢するために飼い主に見せに来るネコみたいだなあ、みたいな不謹慎なことを思ったりしていました。
 しかし、そのモノは、イメージしてたよりもずっと大きく、確かに素人目にも黒々とした数ミリの異物のまわりがひどく腫れ上がっている異常な様子が見て取れて、本当に大事に至らなくてよかったと思えたのは事実です。

 その後は、すっかり病人らしくベッドに横たわっているジョーダン君と少し打ち合わせと話をした後、帰宅の途中に彼のアパートにいき、下着などを準備、それから自宅近くのダイソーでタオルなどの身の回りの品を買い足しました。
 病院は駅から遠くて、交通の便が悪いところなので、たまたま自宅作業の日で、車でいけたのはとても幸運でした。

 夜はアメリカの自宅に電話。お父さんが出られたので、いろいろ状況を説明、問題なく手術が終わり、元気なこと、本人から大丈夫だと伝えてほしいと言っていたこと、入院は一週間程度になること、保険が下りるまでは会社で費用を立て替えるのでそちらの心配はいらないこと、などを伝えました。
 また、ジョーダン君はとても優秀で、会社で実プロジェクトを手伝ってもらっていて、とても貢献しているということもこの機会にお礼方々伝えておきました。
 やはりかなり心配していた様子でしたが、とりあえず、問題なく終わったというので安心されたようでした。

 今日は、昨日準備した入院セットを持って、また病院に行ってきます。




コメント



バスでですか (社会の底辺)
2006-01-14 11:55:40

フィリピンとかタイの人は日本の救急車が只だから病院までのタクシー代わりによく呼ぶなんて話しを聞いたことがありますが、アメリカの人は本国で救急車呼ぶとタクシーより高いので呼ばないらしいですね。

何はともあれ、大事に至らなくてなにより。
入院中はベットから出られるかどうかで大きく環境が変わります。
今は携帯ゲーム機なんてありますが、やっぱり基本は本ですね。
後、勉強したいことがあればこの機会にすることをお勧めします。
あと、看護婦さんに気をつけるように。
何がってナニがですよ。



お大事に~♪ (raku)
2006-01-14 12:44:42

ジョーダン君(仮名)はにゃごにゃさんにいろいろお世話していただけて本当に良かったですね
底辺さんのおっしゃる通り、σ(・・*)アタシも長い入院生活では本がお友達でした。
ただ、病気によっては目を使ってはいけない時もありますが、盲腸なら大丈夫でしょう。
異国の地というハンディもありますが
来てくださる方とお食事だけが楽しみな入院生活。。。
一週間でも待つ身だと長いですよね。
腹膜炎手前で済んだことは、ある意味彼の幸運を意味していたかも・・・・と考えて
早く良くなられるようお祈りしてます。
にゃごにゃさんもp( ´∇` )q ガンバッテネ
世話をしてくれる(または心の支え)彼女さんとかいないのかな?
(*^-^*)ウフフ♪
(老婆心ながらf(^^;) ポリポリ)




看護婦さん (にゃごにゃ)
2006-01-15 22:15:06

底辺さん

なるほど。救急車を呼ぶ、呼ばないにも国民性があるんですね。
>> 入院中はベットから出られるかどうかで大きく環境が変わります。
手術後と翌日は、身を起こすのも辛そうでした。
入院四日目の今日あたり、ようやく人心地ついて来た様子です。
でも、まだ食事はだめで、今日の夜から食べられそうだ、ということでした。
彼はベッドでは主に、日本の文庫本を読んでます。
>> 何がってナニがですよ。
あははは。あそこ(注:手術で切ったところです)がとても痛くて、それどころではないと思います。
退院前夜あたりは危ない?でも四人部屋だし…。



食べる楽しみ (にゃごにゃ)
2006-01-15 22:19:35

rakuさん

底辺さんへのコメントにも書きましたが、ずっと点滴で栄養補給していて、
食べさせてもらえない状態でした。二日目から、飲物は許可されたんですが、あまり
飲みたくない、と言ってました。
今日は家内の洗ってくれた洗濯物を、彼のアパートにもっていくついでに、何かほしいものがないか
と尋ねると、フルーツジュースがほしいというので買ってきました。着実に回復していますね。

彼女は、どうなんでしょう。いるのかいないのか。
まあ会社でこのブログを読んでる人もいるので、知らない、ということにします。
(実はほんとに知らないだけだったりして)


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