にゃごにゃ小学校

本家(HP)作製のネタ、あるいは記事にするには寸足らずな話を日記兼用でアップします。

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 各プロバイダが、無料映像ブロードバンド放送サイトのGyaoがインターネットの帯域に「ただ乗り」している、として、なんらかの処置、例えば一定以上のデータをダウンロードするユーザには超過分を従量制で課金するなどの対策を検討しているという。かつての時間制・従量制からせっかく常時接続の無制限となったのに、逆行するような動きであり、われわれユーザとしても無関心ではいられない。


 それにしても、ケーブルTVのネットワークはもちろん、光ファイバ関連のプロバイダにおいても、それぞれにテレビの番組配信サービスなどを行っているのに、どうしてGyaoがやり玉に上がるのか。

 まず理解しなければならないのは、一言でインターネットと言っても、プロバイダと契約している一般ユーザから見ると、そのネットワークは、プロバイダがインターネット基幹回線に接続している接点を境に、「こっち側」と、「あっち側」に分かれているということ。広い意味ではどちらもインターネットの一部ではあるのだが、こっち側については、そのプロバイダの専用線という形で、一応、閉じている。見方を変えれば、技術的にはいつでもインターネットから切り離せる。もちろん、「あっち側」のホストも「こっち側」のホストに接続できるのだから、排他的なものではないが、他の部分とは一種の異質なネットワークとなっている。というか、そうしたプライベートなネットワークと、基幹回線が網の目のようにつながりあっているのがインターネットの正体である。そして、多くのプロバイダは、自社のサービスネットワークの範囲に加え、一部の基幹回線も提供して負担している。

 各プロバイダの画像配信サービスは、基本的にこの「こっち側」の範囲で行っている。つまり、他のネットに余計な負荷はかけないようになっている。また、そうしたサービスを想定して、回線の太さやゲートウェイなどのサーバの性能を設定している。

 ところが、Gyaoは、そうした自社(この場合USEN)独自ネットワーク回線部を利用するのではなく、既存のインターネット全体のネットワークを利用する形でアクセスされる。したがって、コンテンツ提供側であるGyaoは、配信用のサーバだけを用意しておいて、あとは各プロバイダや、そうしたプロバイダ間を接続する基幹ネットワーク回線を使って会員にアクセスさせる。
 まあ、IP電話やWinnyなどのファイル交換ソフト、メールも同様ではあるが、なにしろ会員数も膨大な数に達して、データの量が桁違いだ。このため、各プロバイダの回線部分や基幹回線部分に、大きな負担がかかっているのである。これが「ただ乗り」論の根拠だ。

 これは例えて言えば、高速道路で通行料を払わずに大量の車を走らせたり、道路整備のための税金を収めずに一般道路に大型トレーラーを乗り入れる行為に等しい。道路の拡幅や整備にどんどんお金が必要な状況となっているのに、その原因を作っているUSENがなんらの負担もしていない、という批判である。

 話はそれるが、最近、自宅のIP電話がすこぶる不調だ。もろもろの事情でいまだに光ファイバに移行できていないわが家だが、それでもIP電話の通話に支障があるほど回線速度は遅くない。また、以前はそこそこ良好だった。
 原因として、IP電話のインフラとしてプロバイダが提供しているサーバの問題があるかも知れないが、しかし、あるいはGyaoによるデータ帯域占有が無関係でないかも知れない。全経路でなくとも、IP電話の相手先までの経路のどこかに輻輳している回線があれば、品質低下の原因となる。

 以上はあくまで推測で、確認したわけではない。が、Gyaoや類似のサービスの利用者が今のペースで増加を続ければ、いずれ間違いなく直面する問題だ。
 無料でいろいろな動画を楽しめるGyaoのサービスは確かに魅力的で楽しいが、しょせんは遊び、物見遊山の乗客があふれて、ビジネスマンが飛行機や新幹線のチケットが取れなくなるような状況は、やはり困るのである。

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コメント

GYAOの

ヘビーユーザーなので考えさせられる話です。
と言うか、強制的にCMが挿入されるのでその広告料が回線の維持やISP各社に対する回線使用料の支払い、あるいは設備投資に充てられているのだと思っていたんですが、そうでもないんですかね? 現状は。
や、それをやっちゃったらUSENは儲けが無くなっちゃいますか……。

GYAOって地上波じゃあくだらん自主規制が強くてできないような企画がぽろっと日の目を見ていたりするので、物書き業としてはチェックしておきたい市場なんですがねぇ。

【問題は…】

結局、何千万人がGyaoを試聴してもへっちゃらなほどの帯域の太さがあれば、そもそも何の問題もない話なんですけどね。
文化的には、こうしたコンテンツが無料で見られるのが当り前、という風潮になると、クリエーター側が干上がってしまうとか言った別の問題もあるかも知れませんが。それは別の話ですね。

>> それをやっちゃったらUSENは儲けが無くなっちゃいますか……。
というか、コンテンツ調達費がかさんで、慢性的な赤字らしいです。
Gyaoを楽しむのが日常となっている人にとっては、サービス停止とかになるとショックが大きいかも知れませんね。

>> 物書き業としてはチェックしておきたい市場なんですがねぇ。
そうですよね。プロの方たちにも貴重な情報収集源であることは容易に想像がつきます。
マイナーだけどいい番組が用意されたりしていますしね。
でも現実的には、ある種の自主規制を行わないと、立ち行かなくなるような時期に来ているような気がします。

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