二郎中毒という言葉がある(ウソと思う人はgoogleしてみること。ヒット数に驚くよ)が、一度っきりしか食する機会のなかった私は、幸か不幸か、その状況には無縁である。早いもので二郎を口にしたあの衝撃的な日から、早くもひと月である。
で、食べる機会がないのだから中毒はないのは当然だが、しかし、実は禁断症状はあるのだ。
最初の一週間目くらいは辛かった。あの麺とあのスープ、そして何の変哲もないもやしなどの野菜。それらの記憶が、体の中から心をくすぐる。
それでも、ない袖は振れない。それが現実。麻薬中毒患者が立ち直るのと同じ環境で、私は中毒を免れた。
その後、さらにアメリカのまずい・多いの食事などに気を紛らわせているうちに、なんとなく二郎のことも記憶が薄らいで来た…、といいたいところだが、最近、そうではないことに気づいて愕然としている。
このところ残業が多くて夕食が遅くなることが多いのだが、その結果、必然的に空きっ腹となる。ふだんは、それほど空腹感が強くならないうちに食事することが多いので気づかないが、「腹減ったぁ」の状態になったとき、あたかも体力が低下したとき猛然と眠っていた体内の結核菌が攻勢を強めるように(いつの時代の話やねん)、二郎の禁断症状は強烈に心を苛むことがわかったのである。
もうすっかり忘れていたつもりのあの二郎の衝撃が、微に入り細に入って甦り、そして求めるのである。
おそるべし、二郎。いかなる処方で、このようなラーメンを創り出してしまったのか。謎は深まるばかりである。
コメント
わかる……わかりますよ!にゃごにゃさん! (kaier)
わかりますよその気持ち!
「自分が知らなかった個性」を持った食べ物と出会ってしまうと、禁断症状が出ます。
私はまだ食べたことはありませんが「二郎」の強烈な個性を思うに、その禁断症状はさぞ強烈なものでしょう。
マリファナよりもコカインの方が禁断症状が強いのと同じに。
> いかなる処方で、このようなラーメンを創り出してしまったのか。
インタビュー http://www.sthills.co.jp/jiro.htm とか読んでると、なんかずいぶんいい加減な……(笑。
無意識と無作為から生まれた芸術、いわば食のダダイズム革命ですね(笑。
陰謀 (にゃごにゃ)
>> 私はまだ食べたことはありませんが
やっぱりツアーですね。
>> インタビューとか読んでると、なんかずいぶんいい加減な……
あまい、あまいよ、kaierさん。
インタビューの内容はうのみにはできません。裏できっと、想像もつかない
スケールの大きな陰謀が…。一度で禁断症状を起こさせる食べ物なんて、
ちょっとやそっとで生まれるはずがない、と思います。
ご愁傷様 (おかやま)
こうなったら、このサイトから「二郎を関西に進出させよう!」キャンペーンでも張るしかないですね(笑
にゃごにゃさんもバイク買えば、フラッとドラッグに手を出すような軽い気持ちで二郎を食べられるのになぁ。
あ、宿ならとびうおを使えばいいですよ。超掃除したので今なら広いし清潔です。(じゃあ普段は不潔なのかと(以下略))
キャンペーン (にゃごにゃ)
を張ったら、関西の若者たちは幸せになるのか不幸になるのか、いまだに確信が持てないのです。
このままいくと、どうなるのか、不安です。
二郎を食べて禁断症状になったけど、そのまま食べずに何年か経ったというサンプルの人、どこかにいないですか。
>> 宿ならとびうおを使えばいいですよ。
あのとびうおに乗っているかわいい童女もいるんですか。ワクワク。
酔っぱらい来ました! (JJ)
一口、二郎を食べてからこちらへ来ようと思っていましたが、
まだ二郎には遭遇していません。
にゃごにゃさんが食べたあの店の、あの席で・・・
来週は絶対に行ってきます!
楽しみ~ (にゃごにゃ)
JJさん、ご感想楽しみにしてます。
ほんまに楽しみ~。