にゃごにゃ小学校

本家(HP)作製のネタ、あるいは記事にするには寸足らずな話を日記兼用でアップします。

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 ようやくバットマン・ビギンズを観られました。
 この映画については、さまざまな、大人で奥の深い批評がなされていますので、私はそれに対抗するつもりはなく、もっとうんと野次馬的ミーハー視点から、無責任に感想を述べてみたいと思います。
 あ、多少ネタばれがありますので注意!

 まず、密度の濃さと完成度の高さは見事。長いとか重いとか暗いとかの評があることも理解できなくはないですが、私は長くは感じなかったし重いとも暗いとも思いませんでした。むしろ、バットマンの世界をこの視点から作り上げて行くこともできるのか、と感心することしきり。のりきれなかった人が重いと感じるのも致し方ないかも知れませんが、これは重いのではなくて重量感があるのです。それでいて、弾けるところは弾けてよくメリハリがついてます。

 んでまあ、技術的にとか精神的にとかリアリティとか、そういう面でコミックの要素をかなり排した作りになっていると思います。それでもやっぱりバットマンはバットマンで、ヒーローらしくしびれさせてくれます。同時に、バットマンという、従来、ゴッサムシティという架空の都市が象徴する、架空の世界に限定して存在していたキャラクターが、あたかも現実世界に実像を顕し始めているかのような錯覚も覚えるくらいの現実感を与える背景説明が繰り広げられます。

 しかし、それが緻密であるがゆえに、弾け切らないものを感じるのも確か。
 具体的にいうと、超人的な武術を鍛錬し、亡き父の巨大企業が開発した数々のハイテク技術で支えられたブルース・ウエインが正体というバットマンは、それだけで十分超人的である半面、かつてのバットマンがもっていた、超能力が感じられない。
 それはそれで一つの考え方ですが、ではここで、キャットウーマンが登場したら、ペンギンマンが登場したらどうなるのか、という危惧が残ります。いまのバットマンでは、敵でありながらも否定し難く存在する、彼らとの共感を感じることはできないのではないか。相手がジョーカーどまりならいいんですけどね。

 ああ、なんか意図に反してややこしいことを書いてしまった。
 んで、一気に野次馬的になりますが、まず渡辺謙。多くの批評では、もうチョイ役の彼のことに触れることすら避けているのですが、私はいうほどチョイ役だとも思わなかったし、がっかりもしませんでした。まあくたばり方は情けなかったけど、存在感は十分だったし、あれだけの役回りでそれだけの存在感を出すのは大したもの。
 彼はコミカルな役もできる幅広い役者だから、むしろラストサムライに続いて今回のバットマンで固定したイメージを植え付けられることなくすんだことの方が、幸いなのではないかと思うわけです。

 あと、モノレールの激突シーン。よりにもよって、ビルの駐車場に突っ込みます。こんな感じで、あらかじめおことわり、なんてのもやってたらしいけど、レイトショーで観に行った私は気づかなかった。注意書きのちらしまで配布したところもある、ということだけど、私は三田の劇場で観たんだから、配るならここでこそ配るべき場所なんですけどね。ほんとに遺族や被害者が来るかも知れない。
 だけど、だからといって自粛とかカットとか、そういう意見はやはりやめてほしい。犯罪ならまだしも、あれはあくまで事故だし、原因も大半は一運転士の犯罪的な運転操作にあったこともほぼわかってきている。映画自体は事故より前に作られて何の関わり合いもないこと。そういうハレモノに触るような態度こそ被害者に対して失礼だと思うし、それを当然の思いやりだといって要求するようならますます社会は悪くなります。
 もちろん、身近な人で関係する人がいたとして、会話の話題にしても観に行く映画の選択にしても、それなりの気遣いをする、これは当然のことですよ。
 でもそれとこれとは別だし、ものごとには適度のバランスというものがあって、些細なことを声高に叫ぶ人はどこか幼稚か、あるいはもっと大切なことが見えない、あるいは目を逸せようとしているひとだと感じられてしまいます。

 それよりも私は、この不思議な符合に、世の中は今流の科学だけで説明できない不思議な力や流れがあることに、思いを寄せざるを得ませんでした。かつてこうした場面の映画はたぶんなかった。それが、あの事故に先だって、製作者にあのようなイメージを湧き立たせるという不思議さ。偶然と片付けるのが一番簡単ですが、私はそうは感じられませんでした。

 ともあれ、私にはとてもいい映画でした。家内は少し眠かったらしい。

 あ、あと、小夏さんのブログで、キリアン・マーフィがバットマン役に推されていた、とありました。映画を観た後で気づいたんですが。
 これ、すごく納得です。彼の存在感(ちょっと気持ち悪い)は半端でないですよね。彼がバットマンなら、また全然違った味付けになっていたはずで、そのバットマンも観てみたかった。



コメント



面白かったですよねっ! (小夏)
2005-07-28 17:57:15

ずっと「バットマン=バートン版」だった私にとっては、正直この面白さは嬉しい誤算でしたね~。
一気にノーラン版のファンになりました☆

>キリアン・マーフィ
彼には以前から注目していました。
今回どんな役どころか楽しみにしてたので、こう来たかぁ~!という感じですね(笑)。これは期待以上でした。
あの潤んだ瞳は天然なのでしょうか。
彼が演じる悩ましげなバットマンも是非見てみたかったッス。



よかったです!! (にゃごにゃ)
2005-07-28 18:18:38

わあい、小夏さんだ♪

>> ずっと「バットマン=バートン版」だった私にとっては、正直この面白さは嬉しい誤算でしたね~。
>> 一気にノーラン版のファンになりました☆
話が合う! そうなんです、私もティム・バートン+マイケル・キートンコンビのバットマンの大ファン。
でも、ノーランがこんなバットマンを作ってくれるなんて、ほんと、予想外でした。次も楽しみ。

>> キリアン・マーフィ
>> 彼には以前から注目していました。
さすが!
どっかで見たような気はしてましたが、映画観てるときはよくわかりませんでした。
28日後...観られたんですね。私も観なければ。

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