にゃごにゃ小学校

本家(HP)作製のネタ、あるいは記事にするには寸足らずな話を日記兼用でアップします。

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 確かハリウッドでリメークされる前に逝ったはずのゴジラが、なぜか説明もなく復活し、その後何作か作られたが、こんどこそ最後だ、とかうたって、大々的に宣伝している。NHKのBS-hiまで「さらばゴジラ~怪獣王と日本人がたどった半世紀」なんて長時間番組を製作するほどである。
 私が小学生の頃は怪獣ブームまっさかりで、私も怪獣ものは大好き、たまたま配られていた割引券を片手に、自転車を何キロも走らせて映画館まで観に行ったことも記憶している。しかし、いまや、すっかりゴジラ熱は醒め切っている。早くほんとに姿を消してほしい、そう思っている。

 あれほど愛したゴジラを、見たくもないと思うようになるには、やはり理由がいくつかある。
 第一のターニングポイントは、1984年のリメーク版復活ゴジラ。昭和29年の記念すべき第一作めのゴジラの、続編というストーリー設定を聞いたときから嫌な予感はしていたが、よくもまあこんなくだらない映画を作るものだとあきれるような作品だった。そもそも、長い沈黙を破って久々に勇姿を現したこの映画に、なんで「スーパーX」なんて子供騙しの代物が登場するのか、そのセンスにゲンナリした。
 この種の秘密兵器は確かにひとつの東宝の伝統ではある。そして、例えばサンダ対ガイラなどに登場する「殺人光線」というトレーラーに載ったレーダー様の特殊兵器は、あれはいまでも傑作だと思うし、それなりにわくわくさせてくれるオーラを持っている。科学特捜隊から連綿と続く、ウルトラマンシリーズの戦闘機だって夢があり、楽しい。しかし、スーパーXはまったくだめだ。

 そして第二のターニングポイントが平成ガメラシリーズの登場。設定も、ストーリーも、シナリオも、リアリティも、そしてSFXも、新しいゴジラシリーズがまったく足元にもおよばない高いクオリティで、多くの特撮ファンの飢餓を満たしてくれた。この時点で、今の東宝のスタッフが作るゴジラなど、タダでも観たくないと思った。そして、事実テレビで放映されても観る気がしなくなった。

 さらに、ハリウッド版ゴジラがとどめをさす。だいたいがエメリッヒが監督という時点で終わっているといっていい(ティム・バートンという話もあったとか。それなら一も二もなく映画館に足を運んだろう)が、実際ひどいもので、とうとうゴジラというキャラクターそのものまで魅力を喪失してしまった。

 かつてのゴジラはよかった。とりわけ、第一作めは、まさしく映画史上に残る名作、超一級のSF映画だ(ただし、その直後のゴジラの逆襲はとてつもなくひどい映画)。
 今観ると、特撮については優れた部分も多いが、やはりひどい部分もある。戦闘機のミサイルなんて線香花火のでき損ないレベルだし、ゴジラに踏み潰されたヘリコプターのシーンは、特におもちゃおもちゃしている。妻があのシーンは、ゴジラが通った後に、無惨にも踏み潰された玩具が転がっているシーンだと思っていた、という話を聞いて、思わず笑いころげてしまったこともある。
 それでも、それら全てが許せるし、かつ、映画の迫力もリアリティも損なってはいない。スーパーXとは好対照である。
 ほんとうにいい作品は古くてもすばらしい。最近、DVDをプロジェクターの大画面でみた「大魔神」も、改めてクオリティの高い、娯楽大作だと再認識した。

 今度のゴジラも、山ほど怪獣が登場するという、初めからリアリティなど追求する気のない話になるらしいが、ともかく昨今のくだらないゴジラをマスコミがもてはやすのを見るにつけ、まだ魅力のあった時代のゴジラを愛する私達そのものが、くだらないものをありがたがる幼稚な人、と位置づけられるようで嫌なのだ。

 今度こそゴジラよ、本当に逝ってくれ。もうその姿を見せないでくれ。

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